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第30回 岐阜地理学会・名古屋地理学会合同シンポジウム

  • テーマ:人口減少地域とその対策
  • 主催:岐阜地理学会(主管)、名古屋地理学会
  • 日時:2025年12月6日(土)13:30~16:50
  • 会場:中部学院大学各務原キャンパス
  • 開催趣旨:今回の合同シンポジウムは地理学における主要な視点の一つである「地域」に焦点をあて「人口減少地域の課題とその対策」をテーマとする。地方部では少子高齢化や若者の都市部への流出で人口減少が著しく進行し、一定数の人口を前提とするインフラや生活必需サービスの維持が困難となり、居住者の生活環境が持続不可能となる恐れが高まっている地域がある。それに伴い、地域のアイデンティティというべき地域文化の崩壊の危機を訴える地域も増えている。民間の有識者で組織される「人口戦略会議」は、2020(令和2)年~2050年までの30年間で、20歳~39歳の若年女性人口の減少率が50%を超えると予想される自治体を「消滅可能性自治体」とレポートした。2024年4月25日の報告によると、岐阜県では16市町村(42市町村中)、愛知県では7市町村(54市町村中)が該当する。こうした状況に対し国や地方自治体は安心してこども産み、育てられる環境整備や若者の就業機会の創設・魅力ある地域づくりなどの施策を講じて打開に努めているが、目に見える成果は見いだせていないのが現状である。
     困難な課題ではあるが、「関係人口」が解決の萌芽とされる研究者に基調講演を、課題解決に取り組む4名の実践者をシンポジストにお願いした。参加者との意見交換や議論をとおして、課題の本質の見極め、解決の糸口の発見、さらには課題解決の研究・実践が深化されることをねらいとする。また、高校の先生方には地理総合での「人口問題」「持続可能な地域づくりと私たち」、地理探究での「人口、都市・村落」等といった単元で同様の課題をテーマとする授業立案の一助になればと考える。
  • モデレーター:大澤洋司(岐阜地理学会会長)
  • 総合司会:原 賢仁(岐阜地理学会副会長)
  • プログラム
    • 開会挨拶:大澤洋司(岐阜地理学会会長)
    • 基調講演:田中 優(日本福祉大学)「関係人口による地域課題解決の萌芽―地域志向型学習事例を通じた一考察―」
    • シンポジスト発表
      1. 高橋大輔(公益社団法人東三河地域研究センター)「愛知県奥三河地域の人口動向と地域課題」
      2. 鈴木 亘(下呂市金山町東地区集落支援員)「地域に新しい風を―関係人口が育てる地域の未来」
      3. 高田順平(南知多町副町長)「未来の地図に南知多町を残すために」
      4. 小林直樹(中部学院大学)「過疎集落から限界集落へ―揖斐谷山村の50年―」
    • パネルディスカッション
    • 閉会挨拶:大塚俊幸(名古屋地理学会会長)
  • 懇親会:展望レストランぶるうすかい(各務原市産業文化センター8階)
  • シンポジウム参加は無料・事前申込不要、懇親会(有料)参加申込については会員に連絡します


今年度実施済みのイベント

  • 秋のシンポジウム:地誌学で名古屋を再考する―名古屋から地誌学を再興する
    • 日時:2025年10月18日(土)13時30分〜16時30分
    • 会場:名城大学天白キャンパス共通講義棟「東」E-404講義室
    • オーガナイザー:阿部亮吾(愛知教育大学)
    • 総合司会:國原幸一朗(名古屋学院大学)
    • プログラム
      • 開会挨拶:大塚俊幸(名古屋地理学会会長、中部大学)
      • 講演:阿部亮吾(愛知教育大学):地誌学を再考/興する
      • 講演:水野 緑(名古屋市立表山小学校):葬送空間の変容と名古屋
      • 講演:西川祐人(南山高等学校・中学校男子部):大曽根の位相と系譜
      • コメント:淵上瞬平(東海中学校・高等学校)
      • パネルディスカッション(座長:阿部亮吾)
      • 閉会挨拶:國原幸一朗
    • 参加無料、事前申し込み不要
    • 参加者:29名
  • 2025年度総会、研究報告会、評議員会
    • 日時:2025年6月21日(土)13:15~17:00
    • 会場:名城大学天白キャンパス共通講義棟「北」2階 N-207講義室
    • 総会(13:15〜14:00)
      • 議題:旧年度の事業報告および決算、今年度の役員体制、事業計画および予算、その他
    • 研究報告会(14:00〜17:00)
      • 田中城久:『尾張国富田荘絵図』のとなり、一柳御厨(いちやなぎみくり)について(座長:高橋誠)
      • 川瀬正久:能登半島巡検報告―地震と豪雨以降2回にわたる旅の見聞―(座長:伊藤健司)
      • 市川雅歳(名古屋経済大学市邨高等学校):教科内の探究とはどうあるべきか―地理教育の実践を中心に考える―(座長:國原幸一朗)
      • 酒井喜八郎:SDGs観光教育としての地理「観光地宮崎」の授業設計~人物・時間軸・経済の視点を組み込んで~(座長:阿部亮吾)
    • 参加無料、事前申し込み不要
    • 参加者:23名
    • 総会に先立ち、11時半より、同じ場所において評議員会を実施しました


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